BSS40 アラフォーの浮気・修羅場
遂に浮気を妻に見つかってしまった。これは大変だ、とふつうなら思うだろう。私は一通り修羅場をやってみようと決断した。なあに、包丁が飛んできても何とかよけてみせるさ。大体、当たるはずもない。
私は時間をスローに流すことができる(周りからみれば私が超高速に動いているように見える)、という特殊能力(でもないか)を持っているからそれはよけられる。後は適度に怒らせてしまうことにした。
彼女が憤慨して家から出ていき、そして私は旅にでる。さようなら、この家。
私は近くにある風俗営業店に入り、その店の一番の女の子といろんな事をして、最後金を払ってでていって、ドアが閉まる寸前で、後ろから包丁をさして(当然高速で手袋をはめてからだ)でていった。後ろなんだから私は疑われることは断じてなかった。そして私はそのまま海にやってきた。ここに港がある。彼女のことだからここにいるだろう。実家に帰ろうとしてここに来るのが彼女の取る唯一の道。ただ、この時間には他にはだれも来ていないが。船は夜間は動くはずがない。私は高速で再び動く。再びもとの位置に私が立った時、女性が一人海の真ん中にいた。その体型からして、直溺死するだろう。
作品名:BSS40 アラフォーの浮気・修羅場 作家名:フレンドボーイ42