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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS23 繪畫

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 絵に描かれた裸体。絵に描かれたそのすがたには一糸纏わぬ少女の裸体を認めることができる。死んでないけれど、彼女には二度と会うことはできない。彼女は老いてしまった過去の人。
 絵に描かれて、そして朽ちる後も絵に残る裸体。この姿をみて彼女の姿を確認すれば残酷な気分になる。君は言うだろう、間違いなく。「空しすぎる」「虚しすぎる」「ムナシスギル」…。空し虚しと叫んでは、しかし空虚である、とは言わないのだろう。…というのも、ぽっかり穴があいたような感じはしないからだ。むしろ埋められる。汚泥で埋められるように、気持ち悪くなってくる。
 その姿を二度みるのはつらいので絵画だけをみる。その姿を元に人間型アンドロイドを作り出し、そして人はそれを玩具にするが、本人自身はまるで枯死した樹のように、その醜い姿を見せて、ギラギラさせた目を寄せてくるのだ、…。

 「繪」「畫」

 あなたは過去の人だから。

 繪畫。絵画とは似て非なる、しかし似非ではなくその真実を貫いた繪畫。
作品名:BSS23 繪畫 作家名:フレンドボーイ42