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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS27 フラッシュフィクション

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 あっという間に世の中は変わり果てるが幸せなのか、また全く変化しないのが幸せなのか、発展途上国という名前は後進国という響きを嫌ってつけられたというが、ぼやかしている文化選って失礼さが増してしまった。発展しているしていないはあんた等が勝手に決めたことだろ。その国はそれが最終形態だ。行き着く最後の場所だ。それ以上手を加えればその国は国らしさを失うぞ、といって僕はそんなバカどもにヘドロをぶっかけてやりたい。
 懐疑に燃える男が一人、哲学に耽る男が一人、さしたる接点もないままに生きて、そして出会う。弥生ちゃんを捨てて懐疑屋はリカちゃんを残して旅にでた哲学屋に迫る…。
 「後進国にしろ発展途上国にしろ、先進国と自分たちを唱いあげるものたちには心底失望しませんか」
 「…今までの定義からすればそれは自然なのかもしれません」
 「なんでですか」
 「…異国とのコンタクト、という意味で自国文化だけを守るが故に共存を拒むならばそれは発展が途上であるといわざるを得ませんね。ただし、この定義にすると、文明がいかに原始的でも先進国ともいえますし、僕らのすむ国は逆に後進国ですよね」
 「それが正しいでしょうね…彼らに認めるのはできそうにないですが」
 「さあ、どうでしょうか」
 「どういうことですか」
 「彼らとて、もう直にいろいろ気付くべき時がきている。…すでに認識していることも考えられますね」
 「頭の中があの人たち、お花畑なのに?」
 「安心してください」
 「なにをですか」
 「彼らは結局は相手をたてることが中心ですからね。謝れば済む、と考えているのはある意味ではありがたいことです。喧嘩しちゃいけない、とは誰もいってはいないんですけれどね。長期的にはいろいろありそうです。ですが、今の局面ならとにかく何とか抜け切りそうですよ」
 「…えらく楽観的ですね」
 「一ついっておきましょうか…喧嘩しても論議しても戦争だけは回避できる方法もある、と知っていなくても、何とかなるときもあります。何とかならなくなったときにはどうせ国民が選挙に生きますから。…そして、もう二度とだまされることはないはずです。いい加減テレビの嘘に気付くでしょうから」
 「…そうでしょうかね」