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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS84 はしっこ

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僕はいつも先頭か最後尾だった。早くいけば一番最初につき、遅くいけば一番最後の存在となる。それ

がいつもいつものことだったゆえに気にもしていなかったが、指摘されてそれはまさしくおかしい、とい

われた。
 先頭を切って歩くこと、これはすなわち多くの人から、二番手になれるチャンスを作り出される。最初

にやる人はいつもリスクばかりを伴うのだ。二番手三番手はリスクを負うことなく安定して成功を収める

ことができる。
 踏み台。
 生け贄。
 最後尾は誰もが後ろに誰かいる、という安堵感を生み出すためにいる。結局また一緒なわけである。最

後にやる人は、同じことをやってもパクリと笑われる。パクリは他にもいっぱいいただろう、という話で

ある。最後はまた、時期遅れと揶揄される運命にある。
 踏み台。
 生け贄。
 端的に言えば僕はいつも端っこの存在だった。異端、というと格好良さと悪さが混じるが、その正体は

踏み台。僕は皆にとってバカにされてしまい、しかも他の人はバカにされなくなるポジションの確保しか

していない。

 踏み台。
 生け贄。
作品名:BSS84 はしっこ 作家名:フレンドボーイ42