BSS16-7 あさきゆめみし
先ほどから居るのに一歩も出ないでどうして生活ができているのかは私にはわかりませんが、私はあなたの健康異常に心理状態が心配になってきました。支離滅裂です。私を嫌いといっているのか、好きといっているのか、来るなっていうのか来いっていうのか、もうなにもかもがめちゃくちゃで、混沌としたこの感情をどこにやればいいのかもわかりません。
きっと私をもう忘れようとでもしているのでしょうが、あなたが出ようと思ってもここには私がいて、忘れることはできません。裏口を設置しとけばいいのに、出家する気があるなら、なんとでも出るのでしょうが、踏まれても蹴られても私はあなたを捕まえるつもりですから。あなたが私を今どう思っているのかもわからないし、それをあなたから直接聞く以外に方法はないと思います。
ゆめゆめあのような文面を書くものではありませんよ。あなたがもし本当に別れたいと願うなら、ただ一言「嫌い」とでも書けばいいことです。もしくは「死ね」「消えろ」と書いてきてもいいわけです。ですがあなたはそれをできなかった。あなたにも未練があるのなら私はへばりついてでも、ここにいますよ。ずっと、ずっと、ずうっと、ここに居続けるつもりです。
めんどくさがらずに会ってください。というか、もう会わずにはあなたは居られないようにしておきます。この目を見て、あなたが同じことをいえたとき、初めてあなたが本気であると認めましょう。
見て、聞いて、感じて、それこそが礼儀ではないですか、といったのはまさしくあなたではないですか、と私が問いただすとあなたはそういうならば言い訳をしたんだ、とでも勝手に思ってください、とあなたはいいましたが、今になってようやくそれは飲み込めました。見て、聞いて、感じて、なんてあなたにとっては全く苦手だったんですね。それで私を避けずには居られなくなってしまったんですね…。
死にそうです。冬場ですものね。もし入れてもらえないならば凍え死ぬことも予想されます…。ここまでしてでもドアが開かないならば、そのとき初めてあなたが本気であると理解しましょう。
作品名:BSS16-7 あさきゆめみし 作家名:フレンドボーイ42