千の夜 一の夢
☆ おまけ ☆
ここから先は、作者がお遊びで書いたものです。しょーもないです。
それでも、よござんすか?
あーゆーれーでぃ?
☆ ノエルの素朴な疑問 ☆
十年ぶりに再会した兄の体は以前よりもムキムキになっていた。
「兄さん。亡命中なのに、筋肉ムキムキなんだね」
「それはだな。ノエル。亡命先ですることがなかったからさ。毎日腹筋背筋腕立て伏せ1000回していたら、こんな体になっちゃったよ」
カノンは自慢げに立派な筋肉を披露した。ノエルはパチパチと拍手をした。
「すごいねぇ。兄さん。僕も筋肉鍛えたかったよ。この十年間、逃げるばっかりで、足だけが速くなったよ」
過酷な逃亡生活を思い出したノエルはカノンに殺意を抱いた。
☆ 亡国イニスの王子たち ☆
見目麗しい青年たちが窓辺に並んで何か話している。
「いや〜、兄さん。十代の女の子の肌は違うね。つるつるのぴかぴかで弾けている」
ノエルは、うら若き乙女の肌を思い出した。
カノンはクククと笑う。
「何を言うか。ノエル。四十路の女性の肌もいいぞ。柔らかくて気持ちがいい」
「相変わらず守備範囲が広いね」
そんなアホウな会話をしているとは知らず、アデルは美形兄弟をうっとりと眺めていた。