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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS14 危険意志・因子

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 僕は学内の危険因子としてマークされている。僕の意思は学校では危険思想と見なされているのだ。退廃的な存在でもないが、先進的ともいいがたい。…僕は破壊が大好きだ。ものでも、スローガンでも、人体でも、建築物でも、壊せるものは何でも壊す。
 僕は仲間がいる。あふれるほどにいる。時々いろいろ壊して捕まる奴らは僕の仲間だ。僕はトップではない。というか、サークルという言葉の文字通り、からかさ連判のような感じだ。誰がいくつ壊したか、なんて競いあって、時には協力したりしていろいろなものを壊す。
 建設は破壊しなければ生まれない、それがモットーである。だから僕たちは壊し続ける。
 再生可能かどうかは抜きにして。

 破壊し続ける。
 人の人生が、建物にこもっているとしても、関係ない。人格も破壊する。遺産も破壊する。車をバラバラにして、中のパーツを売りさばいて、マンションをバラバラにして、鉄筋を輸出して、人をバラバラにして、臓器を売り飛ばすのだ。
 日本でやり続けていたが、最近は中国に行く連中も増えた。中国なら浮浪者をバラバラにしても何もリスクを負わないからだ。そのかわり、自分たちがバラバラにされることもあるから要注意。
 しかし壊すのにはまると、どうにもこうにもやめられなくなる。そしてそれをみて仲間が増えていく。
 破壊輪。つながるつながるこの輪はつながる。
 
 輪、だから破壊の対象に自分も含まれていることを、了解できる人は僕らの仲間になりませんか?