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フレンドボーイ42
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novelistID. 608
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BSS58 僕はそれほど凄くない

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僕は、みんなが思うような人じゃないんだよ。みんなが思うような、素晴らしい人じゃないんだよ。
 塾の定例テストの結果とか、時々張り出されたりなんかして、そして上位に僕の名前なんかあると、「おまえすげえな」とか「いったい一日何時間勉強してんだ?」とか聞いてくる人たち。僕は返答に困る。…たまたまなんだって本当に。だって記号問題とかわかってなくても、たまたま当たることってあるじゃないか。
 いつも何でかしらないけれど実力以上にみられている。それを、つまり誤解を取り除こうと思っても、うまくいかないし、過剰な謙遜はかえって逆効果となる(みんなにいやがられる)から、言わないでいると、みんなは天才なんだろうとか思ってしまう。僕はそんな奴じゃないし、頭の中身はみんなと同じくらいの出来なんだ。天才君になれるわけがない。ジャンプは毎週買っているし、ポケモンが好きだし、「さよなら絶望先生」はでている単行本はすべて持っている。「イフリート~断罪の炎人」だって読んでいた。
 みんな、ランキングというものに非常に敏感だ。確かに僕だって人の点数をみて、それが高ければこう思うだろう。「こいつ頭がいいんだな」と。だけど、僕は自分の点をみると思う。僕はそれほどすごくない。
 小説投稿SNSなんかも、すごい絵を想起させるような洗練された文章をかく人はたくさんいるなかで、僕は誰でもかけそうなぽんち絵っぽいSSなんか書いて、そんなのをたくさん投稿するとなんでか上位にいる。それがちょっと苦しいところである。
 調べてみると僕と同じような人もいた。順位が上にいるのは心地が悪いと。でもランキング機能をはずしてしまうのは、それはそれで始めてきた人とか、時々しか読まない人にとっては困るのだろう。でも、例えば最近の投稿とかで表示されるのは6件。3時には表示されていた作品が6時とかになると見えなくなっている。どんなに素晴らしい作品であったとしても、もう人の目には付かなくなってしまう。
 もちろん中には、それほど活動している様子が見えなくても有名になっている人もいるが、それは非常に例外的ケースではないだろうか。逆にそれほどでなくてもゴールデンタイムに投稿されたりすると注目は集まるものだし。
 そして、自分のランキング順位はやはりまぐれだ、と思うくせに人の順位は気になる。だってあるのだもの、確かにそこに。なになにさんが何位、とかって出ているわけですよページ右に。気になってしまう。だいたいトップ15くらいは同じような顔ぶれだから、この人たちは実力があるんだな、と思うのだけれど、自分をいざ、みてみるとその中に食い込んでしまっている。
 僕の実力?僕は詩は昔から書いていたかもしれない。くっだらない詩をたくさん書いていた時期があって、まあそれは恋をしていたからなんだけど、失恋して全く書かなくなって、小説とか物書きになりたいわけでもなく(だって僕理系ですよ)、なにを血迷っているんだとふつうに思われるような中で、プロットというものが下手で、SSを投稿して、そしてこういう風に入り込んでいるだけだとしか思えない。才能なんて書き初めて1、2年で出る人なんてそういないわけだし。僕は文章力とかそういうものも特にあるかといえば稚拙であってないと答えざるを得ない状況で、これからがんばって書いていかなきゃいけないことは明白である。
 ランキングに見合う作品を書けばいいじゃないかって?それをいわれてはいはいと実行できるなら、僕はこんな文章を書いたりはしないのだ。