BSS90 苦渋の選択(宿題編)
宿題を忘れていて8月31日を迎えてしまった君は、筆跡がにている川端君の宿題を奪おうと決意して向かったんだ。そして、彼の家に忍び込んでそれを奪おうとした。
途中まではうまくいっていたんだ。誰にも見つからずに川端君の家にはいることができた君は、川端君の宿題を手に入れるところまでは成功した。
ところが彼が帰ってきてしまった。このままでは彼に見つかってしまう。見つかったら君は宿題を忘れた男になるどころか、川端君の宿題を盗もうとした悪い奴になってしまうから、君も必死だった。いくら軍手をして諮問でばれないようにしていても、盗んだ現行犯として捕まれば終わりだ。その時、君は気づいた。そう、この家には川端君の家族はいない。川端君以外は外出中だったようだ。君は、たまたま財布についていたキーホルダーからナイフを取り出して、それを何カ所か刺して、そしてひるんでいる隙に段ボールカッターを手に取った。
君は川端君を殺して、どうにかこうにか宿題を手に入れたんだ。誰にも見つかることなく…まあ、僕にはすべてお見通しだったけれどね。
なにが仕方がないんだ。ふざけるなよ。もしも君が宿題をやっていれば、僕の親友の川端君は死なずにすんだんじゃないか…。
作品名:BSS90 苦渋の選択(宿題編) 作家名:フレンドボーイ42