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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS07 パンとサーカス

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舞台の壇上で彼はシルクハットを投げ、歓声を浴びる。彼は鳩を手の中に隠すと、花束を取り出してみせる。奇術師は皆そうする当たり前のことだ。
 金持ちたちは地下の劇場にやってくる。大きな葉巻をくゆらせつつドテッ腹にはちきれんばかりのぴちっとしたスーツをくくりつけて、彼らはそのサーカスを楽しんでいた。
 やがてクラウンがやってくる。一輪車で綱渡りをしながら彼はいう。
 「みなさん、いよいよ見せ物も締めとなりました…最後にお楽しみいただくのはこちらです」
 クラウンがそういうと奇術師は花束を投げなにもないはずの右手を振ってピストルを取り出した。いよいよ会場はフィーバーとなる。十字架が現れ、そこにはスレンダー美女が裸でくくりつけられている。狸どもはやんややんや騒いで「早くやってくれ」と叫ぶ。
 「それでは、始めます」
 そういうと奇術師はピストルを局部に当てる。女はなにをされようとしているのかも理解できないまま騒いでいる。マザータングを聞いていても狸たちはお構いなし。助ける気などさらさらないし、やめることもない。見るなといわれてもみたがる。
 そうして奇術師は引き金に指をかける。女も会場も騒ぎだし、奇術師は不適にフハハと笑う。そして、女の鳩尾を確認すると銃を9連射した。
 銃痕は局部から鳩尾まできれいに等間隔で打ち込まれる。銃は8弾装填できるモデルを使い、1弾シリンダーにある状態でマガジンに補給したのだろう。
 クラウンは「それではお開きです」というと会場は歓喜の声でアンコールする。

 「アンコール、行きましょうか」

 そういうと奇術師は新たな女をセットさせた。