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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS92 今日は愉快なクーデター日和

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「ある町で、もし暴動が起こったら、それを鎮静化するのにどれくらい時間がかかるのでしょうか。1日で収まるなら、その国は強固でしょう。1週間かかるなら、社会問題になるでしょう。1ヶ月かかるなら、政治が正しいかどうか問われるでしょう」
 数年続いて止められないと政治は転覆します。新たな秩序が築かれる。
 8月。気温35度。快晴。風なし。汗がでて、それをタオルで拭いてペットボトルの水を飲む。
 経済発展を阻止すること、外交を不安定にし、医療もまったく動かない。子育て支援もストップ。環境破壊がすすみ、二酸化炭素削減目標を50%下回る。なに模できないぐうたら政権が、しかし外国人参政権で政権の椅子だけは確保する。傀儡国家、傀儡政権。海外メディアは連日、「よくこのような国が続くものだ」と報道する。そして非実在青少年は粛正されてゆく。表現の自由は撤廃。あるのはカルト宗教の信仰の自由。みんな既存の宗教には信仰を傾けはしない。カルトだけが生き残る。寺の仏像はオークションに流される。国の崩壊をただ呆然と眺めていたら、声をかけられた。
 「なあ、君、一緒に立ち上がらないか?」
 「あなたは…?」
 「本当の『日の出づる国』を模索する団体だよ」
 僕は加わる。数年のネットでの広報・意見活動。署名活動。そして決起する。空をみて、リーダーは穏やかにこう話す。

 「今日は、絶好のクーデター日和となりました」

 手に取れ、剣を。突きつけろ、銃を。国会議事堂を我らの元に、我らの手に戻すのだ。