BSS 呪鉄考(正/後)考察&解説
怖がったって良いじゃないか。ということです。
時にみんな慣れすぎちゃって、何か空虚な気分にならないのだろうか、と思うときがどうしてもあります。みんな慣れているからってよそ見しつつ何でもやるよなあ、と思うときが、ある。
でも、そうしているうちに失敗していませんかね。僕は、「し『っ』ぱい」(失敗)は「し『ん』ぱい」(心配)しているときにはない気がします。
呪いとか何とかいろいろグチグチ述べさせてもらいましたけれど、成功するまでに数々の危なっかしい橋を渡ることは多いです。確かに怖がりすぎておどおどしていたら何も動かないし何も始まらないし周りにはバカにされて「チキン」「チキン」の大合唱ですよ絶対。陰で女の子たちにも後ろ指さされたりなんかして。「あの人臆病者なんだよまじうける~」「マジで~きもーい」「キャッハハハハ」なんて。
でも怖がらない人はいつか失敗するよ、ってどうしても伝えたかった。僕は怖がりだとよく嘲笑されたりもして、そのたんびに「あははは」と訳もなく笑ってごまかしていますけれど、でも怖がらない奴が結局「死んでいる」のが事実ではないでしょうか?もちろん統計も何にも取っていないですけれど、どうしても失敗する人を見ていると、「心配しない人だなあ」と思います。
ポジティブと無鉄砲は違いますよ。
ところで『後呪鉄考』で、剣と言葉の話がでてきて、「ペンは剣よりも強し」を思い浮かべたんじゃないですか?
そんな簡単な話じゃないです。
「ペンは剣よりも~」って真実を伝えることの強さを言っているわけですが、ここでの剣と言葉の話は、人を不安にさせるのも言葉である、ということを少し言いたかったんですよ。
動物の世界にも恐怖というものはありますね。でも恐怖はあっても不安定宇野はないんですよ。本能で生きているから。
人間には本当の意味での本能など存在しないんです、とみんな言っている。分かっている。共通認識ですね。もしその中で、本能を補うために補修剤(材)として言葉を使ったら、言葉と言うものでできるようになる「哲学」というものが、深く心に根ざすと言うことが分かりますよね。
そして不安が生まれる。
そして、不安は人を殺す。
人間は恐怖する一歩手前に、いつも不安があります。不安をたくさん集めることで人を恐怖に陥れる。恐怖が集まればあとはどんな強者だろうがあっけなく終わるんです。
作品名:BSS 呪鉄考(正/後)考察&解説 作家名:フレンドボーイ42