BSS06 解除します
その言葉に反応してロックがはずれると、少女は下に転落する。
大きな釜
熱湯
それは熱い熱い
むしむしと暑く
湿度は100%
その中で
茹でられて
茹だる少女の
赤く燃え上がった肌
それを彼は回収してホルマリンに漬ける。
彼は人体を研究する上では第一人者だったといえるだろうか、とにかく研究の常に最前線を進んでいた人だった。ただひたすら人体とは、霊とは、心とは、大脳神経系とは、とありとあらゆるアプローチからそれに取り組み続けた。そこまで執心できたのにはある理由がある。
彼はパーフェクトな人間というものを模索していた。人には少なからずの欠点がある。それを仮にルックスを含めて欠点を取り除けるとしたらどうなるか。彼はそれに昼夜を問わず二六時中取り組んで、完成した、それを見てほれぼれしたのだ。
だが、それを彼は隠した。見せれば当然売ってくれという輩が何人いるかわからない。それは避けたかった。マフィアだの軍隊だのというのは強くなってはいけない。強くなれば必ずどこかが侵略される。彼は自分だけで愛でていた。
それも時を経ると飽きてしまった。結局宝飾気味、おなかいっぱいという結果あきてしまったのだ。
彼はだから実行する。
作品名:BSS06 解除します 作家名:フレンドボーイ42