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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS80 ハイドアウト

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「こんなところにいたんですか」
 「ずっとね」
 「なんでまたこんなところに」
 「まあいいじゃんか」
 「よくないでしょう」
 「ふふふ」

 「で、不便は感じないんですか」
 「まあ、少しはね。でも隠れてないとあいつらうるさいじゃん」
 「…それだけで」
 「イヤだもの捕まるのは」
 「だからって」
 「いいのかな?僕が捕まったら誰が君を育ててくれるんだ?君が大学でれるまで世話してやろうって言うんだ、文句無いだろ。な」
 「…ええ、まあ」
 「時にこの人をどう思う」
 「綺麗ですね」
 「おまえの彼女候補」
 「へ」
 「いや、あまり高貴すぎる出身だと相手にしてくれないけど、学がなさすぎるのは問題だからね。言うなればこの子はすてきに思えるはずだ、しっかりしているけど、自分の優位は保てるんだし」
 「そういう方法で女の子を決めていいんですかあ?」
 「いいだろ別に。おまえが愛せばいい話だからな。それに」
 「それに?」
 「付き合う人ができればその家の少年も変な奴には思われない。ひいてはおれも疑われない。良いじゃないか」
 「そこまでして隠れるつもりなんですか」
 「国に喧嘩売っちまったしなあ」
 「いったい何が悪いって言うんですか」

 「いやあ、ただあのおじいさんの真実を海外に漏らしただけなんだがね」
 「侮辱罪で逃げるんですか?」
 「…いや、国家機密漏洩罪だ」