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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS71 Boys' Love Plus+

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「ケン」
 「なんだリク」
 「最近、冷たくない」
 「は」
 「昔のケンは何でもちゃんとバカにしないで聞いてくれたじゃないか」
 「そうっつってもよ」
 「なにが悪いの」
 「ふざけるなよ、いくらなんでも結婚しようってのは無理だろ。ここ日本だし」
 「じゃあアメリカいこうよ」
 「簡単に住民登録できるわけないだろ」
 「そこをなんとか」
 「バカいうなよ」
 「…ケン、いつからそんな風になっちゃったの」
 「なにが」
 「現実現実現実現実、余りにケンはうるさくなっちゃったね」
 「おまえほどじゃないだろ」
 「…好きなんでしょ、僕のことが」
 「ああ、勿論だ」
 「へえ」
 「疑ってるのか」
 「疑いもなにもないよ!何だよこの写真」
 「…!なぜそれを…」
 「僕以外の、しかもよりによって女っぽいつーかニューハーフじゃないかっ!まだ阿部さんのが納得するよ」
 「なぜだよ」
 「ゲイバーのゲイとニューハーフは生理的に好かない。女っぽい」
 「…いいじゃねえか」
 「何が!」
 「…俺だってよ、好みが変わることだってあるさ…おまえがニューハーフになってくれるなら別だがよ」
 「…ケン…いい加減にしてよ」
 「は」
 「僕はどれだけの年月ここまで温めてきたと思ってるんだ!見損なったよ!昔は無口でかっこいいと…無口」
 「?おい、どういういm」
 「無口か…そうだよ黙っていればいいんだよ」
 「おまえなんだよ、っておまえちょっと!おい!何をしているんだ」
 「え?なに?聞こえない」
 「おまえやめろそれはいくら何でも、というかほかにいっぱい男はいるだr」
 「…」
 (グサッグサッ)
 「ふう、終わったね、そうだよ…抵抗しないで無口になってくれればいいんだよ。僕の好きなケンに、やっと戻ってくれたね…」