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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS49 focus B

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「ロートくん!」
 シュヴァルツ様は叫んだ。
 「…グリューン、君は最低だね…ただ一度でも協力した人間を殺すなんて」
 「自分が生き残りたいために言っているのか?」
 「まったく…見てみたらどうだい」
 「は」
 「後ろ後ろ」
 グリューンが振り返ると、配下たちはみんなピストルを向けている。
 「協力した人はみんな大事にしないと。裏の世界は表の世界より人間関係重要なんだよわかったかいグリューンくん。ロートくんは確かに無理矢理連れてきてしまった。だから本気で表の世界に戻してあげる予定だったんだ。君は許さないよ。…撃て!」
 その言葉通りグリューンも撃たれた。シュヴァルツ様はロートの元に駆け寄る。
 「ロートくん…ごめん」
 「…何も責めません。あなたのような人から逃げようと考えた僕がバカだったんですよ本当に…」
 「…せめて、君の弔いぐらいさせてよ」
 「幸甚…です」
 ロートくんは静かに息を引き取った。

 シュヴァルツ様は葬儀を執り行った。
 「リーラと幸せに暮らしたかったろうね」
 「でしょうね」
 「全く…グリューンをあと7回は殺したいよ」
 「まあ、もう仕方ありませんよ…この世界ですから」
 「そうなんだよね…」
作品名:BSS49 focus B 作家名:フレンドボーイ42