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つやつやネムリー
つやつやネムリー
novelistID. 1618
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アライグマ、「ぼんやりライセンス」をくれ

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「ぼんやりライセンス」は次の更新まで3年間は
自由に使えるものですから。」
わたしのタンスを引っかき回しながらアライグマは言う。
アライグマの身体は小さく、途中何度もタンスの中に落ちてしまうので、
随分と洋服を選ぶのに時間がかかる。
「デートに着ていく洋服を選ぶのは、
とても繊細で難しい問題なのですよ。」

アライグマは、わたしの一番大切にしていた
ワンピースに袖を通し、いつの間に用意してきたのか、
魚のカタチのキラキラした大きなイヤリングをつける。

最後の仕上げに、鼻歌を歌いながらアライグマは
濃いルージュを唇に塗りたくる。







(2004.6.10 つやつや空想録 Tsuyatsuya's CuuSoo Vision )