BSS00 最初に一人
なにやら物騒なもの、と書いたが、この少女もある種のなにやら物騒なものに厄介になっていた。だからこそここまで狂ってしまったのだろうと考えるが、別にそれは俺の知ったことではない。俺は彼女の肢体を切っては血を飲む。ぬるい。冷やそうか。だが今は買ってきたばかりのダッツが整然と入っている冷凍庫と、豆乳ココア味が紀文のマークをつけてギュウギュウに押し込められた冷蔵庫しかない。しかしいい加減、この少女にもあきた。
そうだ、ちょうどいいところがある。友人は産業廃棄物処理業者をやっているが、産業の中には殺し屋も含まれており、要はいわば人の死体も承っているのだ。土曜に持っていけば受け付けてくれるだろう。
少女はどこに行くのかなど分からないだろう。俺は注射器を持ってきておもむろに刺して注入する。目覚めたときは1000どの日の中にいるだろう。
俺は新たな獲物を探しに京都は宇治市に向かった。
作品名:BSS00 最初に一人 作家名:フレンドボーイ42