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つやつやネムリー
つやつやネムリー
novelistID. 1618
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湖のほとり、翼の製造。

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青く澄んだ湖。
渡り鳥たちは毎日、ひっきりなしに湖へと舞い降りてくる。
僕は湖のほとりの小屋に一人で暮らしている。
そして小屋の中で、翼の製造をしている。
渡り鳥たちのための翼だ。
異国への長旅に耐えうる翼を提供するのが、
僕の任されている仕事である。
翼を求めて、今日も渡り鳥が列をなす。
それを眺めながら、僕はつぶやく。
「渡り鳥には2種類の選択岐がある。
持って生まれた頼りない翼で不安げに飛ぶか、
僕の翼でいきいきと優雅に飛ぶかだ」



やがて評判を聞きつけたリスなどの小動物も、
僕のところへ訪ねてくるようになる。
大空を自由に駆け巡ることを、彼らはずっと夢見ていたのだ。
僕は彼らの願いを聞き入れることを決意すると、
まずリスを机に上げる。
縞模様のある小さな小さな背中。
そこへしっかりと自慢の翼を接合していく。
リスは、これから先の鳥としての人生を思い、
期待で胸の毛をぷっくりと膨らませている。