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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS37 ソーダ

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ソーダのペットボトルが多く並ぶ。
 それは爽快感を呼ぶ時もあれば、まったく違う、そう、たとえば苦痛を伴うこともある。
 こと今回の場合はそうだった。

 「どうしてこんな嫌がらせするの」

 「嫌がらせじゃねえよソーダだよ」

 「もう無理だってば」

 「何で無理なんだよ」

 「やめ…はぁはぁ」

 女性の部屋で男が女にソーダを注ぐ。
 口に流し込まれる大量のソーダに気持ちを悪くしても彼は止まらなかった。
 動けない。
 固定された彼女の口にこれでもか、と流し込み、咽る彼女に怒涛のごとく注いでいく。

 「もういいかな」
 その言葉に安心して、刹那気絶していく。
 横たわった彼女の口に、彼は新たなものを注ぐ。

 「目覚めたら…お花畑かな」

 どうせ三年は見つからない。彼は思う存分遠くに行ける。電車の切符を見つめて彼はにんまりした。

 弟をいじめた犯人は物故している。

 ならばせめてその姉くらい…殺しておくのが筋ではないか。
作品名:BSS37 ソーダ 作家名:フレンドボーイ42