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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS56 ころころ

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 焼け野原・戦火はすぐそこにも死体を一人また一人。累々と並ぶその焼け焦げたからだたちは魂を失い硬直しているのだからもうやめてやればいいのだ。だというのに彼は何を考えているというのだろうか。
 転がった死体を拾い集めてそれらを持ちかえる。それを彼は軍人たちに引き渡していく。転がる死体を次々に引き渡していく。軍人たちはこの戦争を最新兵器の実験としてしか考えていなかった。彼はそれを売って金を手に入れ、闇市に繰り出していく。累々と並ぶ死体は彼にとってはただの商売道具だったわけである。
 なんのことはない。他の人もやっている。ただ、彼がやっているのは余りに解せなかった。生活苦というものを彼から取り除いて考えるのは酷な気もしたが、私はあの温厚な彼がそこまで冷徹になれるものか、と疑問に溺れた。
 私は彼をみつづけている間に、彼と他の人との違いに気づいた。もらっている額が彼だけ多い。それも異常に。どう考えてもレートには不釣り合いだった。
 どうしてだろうと言う疑問の答えを得るのには非常に時間がかからなかった。

 彼は、死体を選別していた。余りに損傷の激しく検査には不向きと思われる死体は運ぶときにはずしていたのだ。
 確かに自分のすみかに運べる死体の数もおいておける数も限られているだろう。だけれど。

 いらない死体は蹴るなんて間違っている。人道的視点からは余りにかけ離れているとしかいえない。

 「もう、やめなよ」
 「これをかい」
 「ひどすぎるよ、あまりに」
 「転がってるのを拾ってなにが悪いのさ」
 「生きてたんだよ」
 「今は死んでいる」
 「過去に生きていたんだよ」
 「それは全く意味をなさない…だいたい」

 「生きなきゃいけないのにグチグチうるさいんだよ」

 「そういえば、おまえはあのとき死ななかったけど、その体もかなりのダメージ受けてるよな…殴り殺せばいい値段で売れるかな」
 彼はそういってスコップを取り出した。

 結局私は生きている。まあ生きていないならこんなことを語ることはできないが。
 私は返り討ちにした。彼はもう昔の彼ではない。

 な ら ば 殺 し た っ て い い じ ゃ な い 。
作品名:BSS56 ころころ 作家名:フレンドボーイ42