狂喜道中
八つ裂きにしてやりたいよ。
訳がない、訳じゃない。
相殺さ、ぶつけた所で残るものはない。
転がったボールを掌に置き、ゆっくりと確かめると・・・・それはまるでね、この世界
そのものだった。
薄っぺらの層で、巻き起こっているな、なんて止めては廻し廻しするとまるで四コマ。
そうそう、僕は林檎の皮むきに夢中でね、
こう転がしながら、少しずつ剥がして行く、
そうすると林檎さんは、恥じらいなどさして
関係がなくなって・・・ああ、ナイフがすべって訳の解らない形に・・・。
とまあ、弾みだよ、慎みからじゃ生まれない、危険な遊びさ。
この小さなお手玉が、時として、僕や彼らの命にも、係わる。
でね、それに打って付けかは、判別しかねるが、こういった話がある。
でね、とまあある処に行ったら、すれ違いざま、紳士がこう言った。
「責任を持てない者が、火遊びなんてするものじゃない」
なんて抜かしやがる、でね、ついあたかも
それは神さんのように、ちょ、ちょいと私が、
そいつの、懐を消し去って、破産させてやると・・・・にこにこして。
「僕は、実は、ゲームだったんですね」
などと、訳の解らない事を言う、本当近頃
の大人って奴は。
イケナイ、僕は、八つ裂きにしなくちゃ。
イケナイ、処でなぜ八つ?きっと楽しい数字、なんだろうなと、まあ、僕の虫の居所は、
発散された訳なのさ。