天使が豆もち食べた
あぁ可愛いなぁと思う
そうやって呟いていくと
いくつもいくつも情景が現れて
僕はいつのまにかカラッポになっている
ただひたすらそれを見て
触れて
愛してると囁いて
君が微笑むのを待つ
ばかねぇあなたは
なんて
唇から音が漏れるのを待つ
けれども
最後の情景が現れると
僕は結局なすすべがなくて
真っ白な服をきて
真っ白な髪になった
真っ白な肌の君を見つめることしかできない
なのに君は痩せたしわしわの顔で
私真っ白な天使みたいでしょう?
なんて
言うもんだから
僕はいつのまにか
天使にしては少し歳とりすぎてるな
なんて
笑ってしまうんだ
あぁ君はつくづく
僕の天使だった。