小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

天使が豆もち食べた

INDEX|1ページ/1ページ|

 
君が豆もち食べた


あぁ可愛いなぁと思う

そうやって呟いていくと

いくつもいくつも情景が現れて

僕はいつのまにかカラッポになっている

ただひたすらそれを見て

触れて

愛してると囁いて

君が微笑むのを待つ

ばかねぇあなたは

なんて

唇から音が漏れるのを待つ

けれども

最後の情景が現れると

僕は結局なすすべがなくて

真っ白な服をきて

真っ白な髪になった

真っ白な肌の君を見つめることしかできない

なのに君は痩せたしわしわの顔で

私真っ白な天使みたいでしょう?
なんて

言うもんだから

僕はいつのまにか

天使にしては少し歳とりすぎてるな
なんて

笑ってしまうんだ



あぁ君はつくづく

僕の天使だった。

作品名:天使が豆もち食べた 作家名:川口暁