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僕と君。

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<僕と君。>



「春」


それは春夏秋冬の一番最初の季節で
「桜」と言う綺麗な花が咲く時期である



僕は今日田舎の中学校を卒業して
この都会の高校に入学します...



なんで田舎の子が都会に来ると決心した
かと言うと答えは簡単だった



小学校の頃ずっと友達だった親友...
藍田 晶(あいだ あきら)が誘ってくれたのだ
晶とは本当によく遊んだ仲で......


   初恋の相手でもあった


本当に自分がおかしいと思うぐらいにあこがれて
それで好きだった好きでたまらなかったんだ


でも運命は残酷だった...


中学2年の頃に晶は一人都会へと行ってしまった
僕を置いて...僕をこの地へ置き去りにして...


それから携帯でメールしあったり話したりもした



それから中学卒業した時にひとつの手紙が来ていた
晶からので...高校一緒の所行かないかと言う手紙だった


そこの高校は私立でお金もかかるし最初の最初は迷った
ウチはそんなに裕福ではなかった...


だけどお母さんが僕の背中を押してくれた...


心地よい風に誘われて目をあけるとそこは都会だった...
僕が見続けてきた森や自然とは違って人やビルがいっぱいだった



僕は待ち合わせの公園のベンチに座ると一人の少年が
話しかけてきた....



「よぉ!」

「誰・・・?」



僕が誰?と聞くと少年はガクッとお笑い芸人がずっこける
みたいに肩の力を抜いた....



「俺だよ俺!!!」

「俺俺詐欺なら間にやってます」

「お前のそういう所かわんねぇなぁ」

「もしかして・・・・、晶・・・・??」

「そうだよ!!四季!!久々だな!」

「本当だ!!晶だ!!」

「おう?電話で話してても人って
わからないもんなんだな!!」

「そうだね!!!」



晶君は少し変わっていた....

髪の毛の色も茶色になってたし...
ピアスなんて物もしていた....

でも外見は変わってても中身は変わらなかった



「四季!お前なにひとつかわらないな!!」

「そういう晶は変わりすぎだよ!親が泣くよ!」

「あー、いいんだ別にしってっからよ!!」

「えー・・・、それ嘘でしょ・・・・、」

「嘘じゃねーよ!!」



二人で笑う...
こんな日々は僕にとっては心を苦しめる物だったんだ...


僕はまだ晶君の事が好きなのだから.....
作品名:僕と君。 作家名:Lost@喪失