眠かった所為だ。
──好きです。僕と付き合ってください。
そう君に伝えた。
はっきりと、
はっきりと。
ちゃんと、僕の想いが伝わるように。
「ありがとう」、って君は答えてくれた。
その瞬間に胸を撫で下ろす。
だって、普段の君はさ。
今みたいな言葉を一笑に付すような、
そんな性格をしていたから。
でも、そんな君が僕は好きなんだ。
好きで好きで堪らないんだ。
それはもう、どうしようもない位に。
「それは仕方のないこと。
だって人を好きになるのなんて理屈じゃないんだから」
こんなどっかで聞いたような台詞を言ってみてやっぱり。
確かにそうだ、とうなずく。
どんなに君が容姿だけが取り得だとよく言われる傍若無人な女だとしても。
僕は、君が好きなんだ。