死なせておくれよbapy、楽に
つらいのです。なにがって?
君、人に迷惑をかけるつらさを知らない人だね。
人に迷惑をかけるのはそれは辛いことさ。つらいつらいつらい。本当、いやんなるよ。一人でなにもできないのさ。朝起きることすらままならない。
朝、小鳥がさえずるのを君はさわやかにきくだろう。僕は違うね。
ああ、糞やろうまだ生きてやがったか、そう思うんだ。なに?
母親だって?あの人はなおさら俺に死んで欲しいと思ってるさ。けれどあの人はキリスト教徒で、信心深いから、殺すとか、自殺とか考えもつかないのさ。
かわいそうに、マム。
昔そう呼んでいたんだよ。うつくしいあの人を。まだ泣いてなかったナァ。
いつも笑ってたさ。
なんで泣くようになったか、聞くのか?君は実に残酷だ。いや、無邪気なことは良いことさ。それは人を魅了するよ。
僕がいるから泣くのさ。
俺なんか死んじまえばいいのさ。
瞳はいつだって美しいよ、マムの色だからね。
欲しいのならくれてやる!
さあ、えぐれよこの美しい瞳を!!!
作品名:死なせておくれよbapy、楽に 作家名:おねずみ