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秘密の体験

　ベッドに身を寄せあった少女たちは、秘密の体験の告白大会で盛り上がっていた。ただ一人ケイティだけが、にきび面にふてくされた表情を浮かべている。パジャマパーティーの主催者であるナチュレルは気分を害した。
「で、あんたの番だけど……」
　どうせキスの経験もないくせに。そう言いたげに意地悪く促す。他の少女たちも唇を歪めケイティを伺う。ケイティはぶすっとしたまま口を開いた。
「じゃ、とっておきの目撃談を。あんたのママが二階の寝室に入ってったわ。マリアのパパも一緒よ」
　やがて天井が軋みだした。