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少女機械人形コーパス 第一幕

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七々原
「青空も……海も……また見れるんだ……!」
ミリカ
「お兄ちゃん……」
二野上
「星も……」
ミリカ
「星?」
二野上
「うん、星。
もう10年も前の事だし、まだ私は小さかったからあんまり覚えてはいないんだけど……
でも、夜になると真っ暗な空にキラキラ〜って瞬くの」
七々原
「あったなぁ、星」
ミリカ
「ミリカは覚えてないなぁ」
七々原
「もう見れなくなるって分かってれば、もっとしっかり見てたのにな。空も海も星も」
ミリカ
「うん」
七々原
「もう10年もこの壁だらけの空間に住んでるから、そういう自然っつーか……なんかどんどん忘れてってる気がする」
二野上
「中央エリアの天井スクリーンには、青空も星空も映写されてますけど本物とは違いますもんね」
ミリカ
「えーっ!? ミリカは星空のスクリーンなんて見た事ないよー!」
七々原
「お前は夜になると、ここにこもりっきりだからだろ」
ミリカ
「だってぇ。すぐ眠たくなっちゃうんだもん」
二野上
「くすくす。ミリカちゃん、今度夜更かしして一緒に見に行こう」
ミリカ
「ホント?!」
二野上
「うんっ」
七々原
「お前達だけじゃ危なっかしいからな。俺も一緒に行ってやるよ」
二野上
「ありがとうございます! 先輩と星空が見られるなんて……」
ミリカ
「お兄ちゃんと見たって何にも楽しい事なんてないよー。でも帰りに眠たくなったら、おぶってくれるよね?」
七々原
「あのなぁ」
ミリカ
「えへへっ。」
七々原
「……ったく。しょうがねぇなぁ」
ミリカ
「わぁい!」
七々原
「……でもさ、その内みんなで一緒に見たいよな。スクリーンなんかじゃなくてさ、本物の星空」
二野上
「……はいっ」
ミリカ
「うん」
七々原
「その為にはデーケルターレと……そのパイロットに頑張って貰わなくっちゃな!」
ミリカ
「ホントだよー! 頑張れコーパスーッ!」
二野上
「本当に…。なんでも噂ではパイロットは私達と年齢の変わらないような少年らしいですよ」
七々原
「えー?! マジかよ?! スゲーなー!」
ミリカ
「同じ男の子でもお兄ちゃんとは大違いだねー♪」
七々原