少女機械人形コーパス 第一幕
七々原
「っく……つーっ。なんとか無事に地上に出れたみたいだな」
七々原
「にしても……本当に地上は酷い有様だな……」
七々原
「空も重い膜が張ってるみたいだ……。こうも大気が澱んでたら、星空なんて見れそうにないな……」
左文字
『七々原、聞こえるか』
七々原
「バッチシ聞こえてますよ、左文字さん。それと、対象を肉眼で確認! やっぱりまだ再生途中みたいですね。……行きます!」
左文字
『待て! 迂闊に近づくな!』
七々原
「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
野柳
『これはこれは……勇ましい事だね』
左文字
『七々原! いくら再生中っつっても油断出来る相手じゃないんだぞ!』
七々原
「おおおおおおおおおおおっ!」
七々原
(分かってますよ、そんな事! でも俺は一刻も早く成果を上げて認められたいんだ!)
七々原はデーケルターレを操り、未だ再生途中のヴィロネカートに向かって大きく跳躍した。
その勢いを利用して、デーケルターレの全体重の乗った両手を、白く蠢く固体に向かって振り下ろす。
デーケルターレの手が蠢くヴィロネカートに沈み、その手に触れられた白い細胞は飛散した。
七々原
「はぁっ!」
Aそのまま両手で抉る
B顎部を開き噛み千切る
C踏付け細胞を蹴散らす
A
七々原
「くらえっ!」
モビリスレバーを何度も何度も引き、デーケルターレの両碗を激しく動かす。
白い細胞はウジュウジュとうねり蠢き、必死に再生を繰り返す。
B
七々原
「これでっ!」
アペリオボタンを操作しデーケルターレの顎部を大きく開くと、そのまま白い固体に噛み付き引きちぎる。
ヴィロネカートはボトボトとだらしなく大地にその肉体を垂れ
流していく。
C
七々原
「こっのぉッ!」
モビリスレバーを大きく引き、デーケルターレの足を何度も白い細胞群に叩きつける。
白い細胞群はうねり蠢き再生を止めはしない。
七々原
「これならどうだっ!!」
<上記で選択しなかった残り2つ表示>
Aそのまま両手で抉る
B顎部を開き噛み千切る
C踏付け細胞を蹴散らす
A
七々原
「くらえっ!」
モビリスレバーを何度も何度も引き、デーケルターレの両碗を激しく動かす。
作品名:少女機械人形コーパス 第一幕 作家名:有馬音文