ラブホの看板猫
・・・002 艶やか
私はラブホテル「Night fall」の看板猫。
今日はどのような客が来るやら。
できれば、ジャーキーを持って来てくれるキャバ嬢の紫苑さんがよいのだが…
なっ、願ってもない。
紫苑さん。
あれ?あのオッサン…
アレは。
「はい、猫ちゃん何時ものジャーキー」
「ホテルに猫?」
何だオッサン。
私が居たら、な・に・か?
これから、励むのはいいが…
あまり、激しい動きをするなよ…
私の艶やかな、このねこっけより艶やかな…
その毛髪。
さぞ金がかかっていることだろう。