Re:try
学校で配られた教育機関のアンケートに、こう書かれていた事がある。
『死』についてどう考えていますか。
『死にたい』と思った事はありますか。
また、それはどんな時ですか。
と。
僕の答えはいつもこう。
『死』とは存在を消す事で存在を表す事
『死にたい』と思った事はこれまで全てだと思い出せない位。
この自分という人間に飽き飽きしてきた時。
すべて自分の思う事。
誰が言うでも無く、自分自身がこう思ってる。
だから何という訳ではないけど、死ぬという事はどういう事なんだろうと何時も考えてた。
『死』というのは存在が消える事、関係を断ち切る事、肉体として存在しなくなる事……
どれも当てはまるようでそうでない気がする。
考える分だけ矛盾に気付く。
『死ぬ』
それはどういうモノなのだろうか。
何時、何処に居ても、何をしていても、一人部屋に居るのとかわらない。
学校に居て友達という存在と爆笑している時でさえ、冷めた目で見つめる自分がもう一人居るみたいな感覚。やけに静かな自分が一人。
もうずっと昔からの事だけれど、最近はそれに加えて、毎夜見るようになった夢がある。
それはとても可笑しくて、なのに恐ろしくて、けれど何故か頭に残る様な、ひどく惹かれてしまう変な夢。
鮮やかな色彩の中を、飛び降りてゆく、夢。