【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】
最終話 「罪と罰 私の青空」
さよなら。さよなら。さよなら。(小田和正)
桜吹雪のサライの空を(加山雄三)
やだねったらやだね(氷川きよし)
ぱっぱっぱっぱ!おどろう!さわごう!(某アイドル)
私の青空 最終話「罪と罰 私の青空」
茜色射す土手に腰掛けて、男が二人。川には、アブクライマー。もうすっかりいつもの玉筋魚村だ。五十六が尋ねる。
「一体僕ら何がやりたかったんだろ」ムガルが腹筋もりもりになった川を眺めながら答える。
「俺、時々羨ましいよ」「何が?だって、僕らいつもつまづいてばっかりで・・・」「俺躓いたら即死だから」五十六は何となくムガルの言いたい事が解った。
「HITOE57ムーブ」すっかり二人はあの顔にほだされて、転げ廻った。
「なあ五十六、俺達何の為にいつまでここに居て、そして死んでくんだろうな」「あの人の為、かな」朱を帯びた川の対岸では西陣織が山田さんの家畜を屠殺していた。
<連続六行ドラマ 私の青空 完>
作品名:【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】 作家名:砂義出雲