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ジリリリリ。
目覚まし時計のアラーム音で僕は一度目を覚ます。
時刻は午前7時。
窓には朝日を遮光するためにカーテンが全開で展開されていたが
太陽からの強烈なビームはカーテンと窓のわずかな隙間から溢れ出し、
部屋の中のほこりを映し出している。
薄暗い部屋の中で、カーテンから漏れる光とその中で踊るほこりを
ぼーっと眺めながら、僕は朝になったのだと自覚する。

ジリリリリ。
目覚まし時計がうるさい。
取り敢えず目覚ましを止めることが
僕の中で朝一番の重要なミッションだと気づいた。
「チン。」
目覚まし時計の上部を少し過剰な力で叩くと、
しょぼいレンジかまたはしょぼいトースターが仕事を終えたときの様な
アナログな音を鳴らし、目覚まし時計は本日の役目を終えた。

何故7時にアラームをセットしたのだろう?
本日の授業は2時限目からのスタート、つまり10時40分からだ。
学校は比較的近いほうなので
起床後、眠気まなこでゆっくり準備したとしても40分とかからない。
つまり10時起床で十分に間に合うはず。

そうだった。
昨日、いや今日は夜12時から朝4時までオンライン麻雀に熱中していて、やるべきことを何もやらなかった。
だから、時間を取り戻すために睡眠時間を削り、無理やり朝早く起きてやるべきことをやる予定だったのだ。

しかし、そこまで思い出したが、すぐに布団に横になる。
起床直後はっきり覚醒するかどうかはこの起きたての体調や気分が物を言う。
本日の体調は最悪、気分も当然最悪。
なんせ3時間しか寝てないんだもの。

僕は当然もう一度眠ることになる。
作品名: 作家名:海本