laughingstock9-1
ロイは『彼』と繋がっているのだろうか。上と繋がるという事は彼と繋がることを意味しているのかもしれない。pielloの中でも彼らに近いロイだから繋がったのかもしれないが。
リーフも同様なことを言えるはずだったが、リーフはそんな情報も来ないし気配も感じられなかった。
「俺が造られてすぐだ。一番身近な者の中に彼を視た。
気付かないか?覚えていないのなら感じる事は難しいかもしれないな…」
ロイはウサギの事を指している。同僚でもなく、自分達の傍にいたのはウサギしかいない。
(名も無きウサギの‥・中に?)
「ウサギは彼の断片だ。彼の一面がウサギという形に組み込まれ、監視と守護という形でpielloについている。俺やお前は本能に従えば、彼の籠の中に帰って 彼の前で今まで身につけたものを披露するようになっている。そして彼の中に還り、彼の血肉の一つとなり今度こそ彼の再生に」
「‥・本能?」
「本来ならこの話は生まれてすぐされている筈だった。忘れているなら仕方が無い、のだろうな…。
リーフ、お前は逃げることはしないと信じている。統合と再生に共に向かわないか」
a.「一緒に行く」
b.「一緒に行かない」
作品名:laughingstock9-1 作家名:三月いち