Miss Snowdrop
信じてれば叶うとか、
諦めなければとか、
成功するまで挑戦するしかないとか、
皆独りだとか、
そんなことを何一つ信じることが出来なかった。
ただただ、周囲にいる同級生がきらきらしていて、私の絶望は大きくなるばかりだった。
自殺を図ったり、
「生まれてこなければよかった」って家族に言ったり、
世界で一番好きな人に嫉妬して「さよなら」をぶつけたり、
自分で全部を壊しておいて被害者ぶったり、
中学生と高校生と浪人生の頃は全てが弱すぎた。不幸すぎた。
でも、それが嘘のように今は毎日本当に幸せで、一方でそれが実は不幸なんじゃないかと感じたりもする。
辛すぎた時にもひたすら前へ泣きながらでも進んでいたエネルギーとなった信念の強さや輝きは今も失われていないだろうか。
とても、不安になる。
私は偽善者になり下がっていないだろうか。
私は自分の幸せだけを守ることに必死になっていないだろうか。
私は一人の人間を愛しすぎてはいないだろうか。
将来公務員になりたい!
とか言ってしまっている時点で、何かを見失ってしまっている気がしてならない。
そんな焦燥感から、今、もう一度自分の人生を振り返ってみようと思う。
作品名:Miss Snowdrop 作家名:gacky