過去より明日
あきあきした様子の彼。
私は思う。
そう言いかえす彼の言葉も、やっぱりいつもどうり
「ええそうね。」
たまらず肯定しかできない私に、彼はため息をついた。
「・・・ねぇ、もう終わりにしない?」今日二度目かになる彼のため息のあと、私はこうつぶやいた。
その後どうやって家に帰ったのかは、よくは覚えてない。
記憶の片隅にあるのは、化粧は落として保湿成分のある化粧水なんかは塗って、きちんと私のお肌はいたわえていたということ。
たしかに悲しかった。帰路のこともえていない。そう悲しかったの。
でも、そんなには悲しくなかったんだと翌日の肌を触って私は実感した。
過去より明日