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Twitter-140字小説まとめ

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■2010/5/15
お題:かくついのべのお題は『人魚』『医者』『死神』です。


 何だってする、死にたくない――死神を目の前にして、医者は必死だった。
 不老不死に関する研究をしてきた医者は、なんだってしてきた。
 人魚の肉と言われて得体の知れない肉だって食べたし、そうだ、何で俺が死ななきゃいけないんだ?
 問いかけてみるも、死神は非情に笑うのみだった。




■2010/6/12
お題:『天使と悪魔を登場させて「涙」「スプリング」の単語を使用した噂話を1ツイートで書き、誰かをデートに誘いたくさせなさい』


 ベッドのスプリングがぎしりと鳴った。悪魔は冷めた目で天使を見上げる。
「デートって言わなかったか?」
「デート、でしょ?」
「…頭ん中これしかねぇの?」
 答えもせず服を脱がしにかかる。
 天使が善だなんて一体誰が流した噂なんだ? すっかり広まってやがる。
 どう見たって血も涙もねぇだろ、こいつ。




■2010/6/18
お題:『上司と部下を登場させて「昼の月」「マニキュア」の単語を使用したギャグ話を1ツイートで書き、誰かをデートに誘いたくさせなさい』


 窓際で真昼の月を眺める。
「暇だなぁ」
 思わず口から出た言葉に、上司の肩がぴくりと反応するのが見えた。
(やべ…)
 慌てて自分の手元に視線を落とす。
 あ、マニキュア剥がれてる。
 今日の月もちょっと欠けてるからなんか似てるなーうふふ、とか考えていたらいつの間にか上司が目の前に来ていた。


作品名:Twitter-140字小説まとめ 作家名:たかやま