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Lesson 1

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Lesson 1

 暗い部屋 第二理科室の奥。
 静まり返った学校は、何もかもがハッキリと聞こえてしまう。
 先生の声がいつもより…否、体の隅々まで沁み入るように…。


体に力が入る、耳元に 生温かい吐息がかかる、動けない。
逃げなくてはいけないと 解っているはずなのに、このまま捕まえていてほしいという、誰にも云えないような欲が溢れる。
「目、閉じて。 力をぬくだけでいい」
その言葉に縛られて、体がそれに従ってしまう。
気がつけば制服のシャツは床に落とされていた。
急に顔が熱くなる、それを隠す様に服を拾おうとする....と、先生の手が僕の手を強く掴んだ。目が合ってしまった。指の先まで赤くなっているのではないかと思うくらい恥ずかしくなって、不自然に目を逸らしてしまった。
真っ直ぐで濃い瞳は 今、僕を見ている。それを思うと敏感になってしまう。
顔にそっと手が触れた、友達に触られるときとは全く違った…僕の唇から小さく声が漏れた。
「…っ」
声を出さないようにと、肩にもっと力が入る。
薄らと目を開ける、すると先生はクスクスと笑っていた いつもと全然違う冷たい笑い方だった。
「別に、声出してもいんですよ?」
耳元で声がした、先生の手が僕の首筋を優しくなぞる。
ぞくりとした感覚が体を通ったのが解った。
反射的にその手を避けてしまった、恐る恐る先生の方へ目をやる。
体がビクつく、普段は見せない冷めた目で見つめられていた。
怖いはずなのに目線は先生から離れようとしない、そうしている内に先生の顔はゆっくりとslow-motionで近づいてくる。
ギュッと目を閉じると僕の心臓の音がいつもとは比べようもないほど速いのが解った。
先生の息が唇まで伝わってきた、鼓動が速くなる、全身へ脈を打つ。
初秋の夕暮れ時、肌寒いはずの今。
僕の体は 唇と唇を伝い、優しく滑らかに流れてくる先生の熱に 溶かされそうなほど 熱い…。
作品名:Lesson 1 作家名:奏多