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りゅうたまちゃん改
りゅうたまちゃん改
novelistID. 11144
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プロローグ

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『…めよ…』

どこからか声がきこえる。
「え?」
おもわず問い返す。

『目覚めよ!タマンチョス!』

声の主は…
手に持っていたDSだった。

『わたしの中に入るんだ!』

再び声がする。
「な、なんだよおまえは?」
DSに対して聞き返す。

『わたしの中に入って主人公になってはみたくないか?』

「そりゃ…そんな事できたらいいけどな♪」
思ったことを口にした。
こんな状況に驚いていない自分に驚いたwww

『その願い、叶えよう♪』

「え…?うわっ!」
DS本体の中にひきずりこまれていく。
何がおこってるんだぁぁぁ?


「う~ん…」
気がつくとそこには、確実に自分の部屋じゃない風景が広がっていた。

「こりゃ…いったい…」
小鳥のさえずり、川のせせらぎ、
気持ちのいいところだったが、
自分の目の前あたりの空中に

【タマンチョス Lv1 HP30】

って、文字が…ふわふわと浮いていた。
俺が動くのに併せて…コレも動く。
なるほど…RPGの主人公になった気分だwww

『わたしの中に入って主人公になってはみたくないか?』

「ほんとにDSの中に入ったのか…」
少し、嬉しくなった。
だが…
「どうやって元の世界に戻るんだ?」
と、不安になってきた。

よく見ると…近くに町がある。
「よーし、何事もポジティブに考えよう♪」
そう心に決めて町に向かった。
「しかし…待てよ!町の中スタートじゃないとするとだな…」

やっぱり…出た!

モンスターだ!
ぷにぷにのゼリー状のが草むらから出てきた。
うん…弱そうだwww

【モンスターの先制攻撃!】

文字が出た。

【タマンチョスに10のダメージ!】

モンスターの体当たりをくらった。
「痛ぇええええええ!」
俺の前にあるアレの表示が変わった。

【タマンチョス HP20】

モンスター強ぇええええええ!
HP残り20ってwww
これ0になったらどうなるの?

【どうする たたかう 道具 にげる】

考えた。
逃げたくはないし、道具だって無いだろうから…
「たたかう!」
と、叫んだ!

【攻撃 魔法 とくいわざ】

なるほど、こうやって戦うのか♪

じゃあ…
「魔法!」

【まだ魔法は使えません】

「ちきしょう!」

なら…
「とくいわざ!」

【土下座 金を渡して逃げる】

俺、しょべぇええええええ!
何で、こんなへたれスキルしかないんだぁああああああ!

しかたない…
「たたかう!」

武器が無いから…ぶん殴る!

【モンスターに1のダメージ!】

俺…弱ぇええええええ!

【モンスターの攻撃!】

「ぐあっヤベェ!」

痛ぇええええええ!

【タマンチョスに10のダメージ!】

鬼ヤバくね?
俺…死ぬんじゃね?

【どうする?】

ほんとにどうしようwww
「道具!」
苦しまぎれに言ってみた。

【装備品 アイテム だいじなもの】

「装備品…?」
そう言うと、

【ひのきのぼう】

が、装備できた♪
俺、武器持ってたのかよっ!
なんで最初から装備してないんだよwww
しかし…『ひのきのぼう』って…
こんな小枝みたいなもんでwww勝てるのか?
まあいっか♪

「たたかう 攻撃!」

こんどは武器を振り下ろして攻撃!

【モンスターに50のダメージ!】

【モンスターは大量の血反吐を吐いた!】

【モンスターは首の骨を骨折!】

【モンスターは痙攣している!】

【モンスターをやっつけた!】

ぱららぱっぱてれれれ~♪

【タマンチョスはLv2になった!】

【42の殺し経験値を得た!】

「後味…悪いわっ!罪悪感でどうにかなりそうだよっ!ばかっ!」

どこからか音楽が聞えてきた!

誰だよお前?って
言いたくなるほど無名なバンドが歌う
オープニング曲だった!

【カッタールイスがあらわれた!】

「何か…強そうなの出てきた~~~?」

【モンスターの攻撃!】

ズバババババッ!

【タマンチョスに9999のダメージ!】

痛ぇええええええ!

嘘やろっ?

【タマンチョスは倒れた…】









「う~~~ん…はっ!ここは…?」

『おお!タマンチョスよ…死んでしまうとは情けない
頼りない…不甲斐ない…甲斐性な…』

「そこまで言われる筋合いは無ぇええええええ!」

『じゃ、次は…恋愛シュミレーションで、いこっか♪』

「いや…だから…そういう問題じゃなくて…うわぁああああああ!」





タマンチョスは時空の渦に飲み込まれていった。。。
作品名:プロローグ 作家名:りゅうたまちゃん改