夕日
あー…気持ち悪い…後ろからついてきてくれる友達の車は、今運転してる友達が私を家まで送ったら、一緒に帰るためについてきてる。
なんかホント申し訳ない…。
だからと言って捕まりたく無いし、なんかもう正直なんであの人私に飲ませたんだろう…明日メールで怒ってやろう…。
と言うより、正直、車の人に飲むよう言うのでさえ罪に問われた様な…まぁ、訴えるのは可哀相だからしないけど、メールで怒るくらい許されるよね?
「ごめんね、ありがと」
私は何度か頭を下げて、ちょっと酔い始めた体で、車が見えなくなるまで家の前で立って手を振っていた。
チラッと車のライトでこっちに歩いてくる人影が見えた。
と言うより、何か持ってるのだろうか、少し赤く光っている。
こんな月明かりも無い夜に夜中の散歩とは珍しい…そう言う趣味の人なのだろうか、あまり関わると何かされかねないからさっさと家に入ってしまおう…。
そう思って、階段を上がろうとした時、ほぼ一瞬でこっちに来たのか、人影が横に立っていた。
「遅くなってゴメン、これ、太陽…取ってきたよ…」