リアル夢日記2009
◆あとがき◆
「お前は何になりたいんだ。たまには真面目でシリアスな話でも書いてみたらどうだ｣
「真面目とシリアスは同じ意味ですよ。それとも、1940年進水のイギリス海軍の軽巡洋艦の事を言ってるんですか？｣
「うるさい、俺は理系なんだ｣
「ここにきて無意味なキャラ付けはやめて下さいよ｣
「ほっといてくれ｣
「ていうかあとがきも何もないですよね。今度こそノンフィクションの実体験だし。夢だけど｣
「まぁ、確かに。でも出番がないのもそれはそれで寂しい気がするな｣
「名前すらないのに寂しいもなにも…｣
「…揚げ足を取るのが趣味なのか？｣
「生き甲斐ですかね｣
「この際名前でも募集するかー｣
「あなたなんて『北海 太郎』とかでいいでしょ｣
「宛名書きの見本?!｣
「あ、そうそう。日付はフィクションです。毎日見てるのにこの夢は何月何日だなんて覚えてらんないでしょ｣
「同意を求めるな。大体そんな頻繁に夢なんか見ないだろう｣
「覚えてないだけで皆さんも毎日見てますよ、たぶん｣
「そんなもんなのか｣
「そんなもんです。あ、初夢だけは本当に初夢ですよ。クーラーボックス被ってました｣
「また奇怪な…｣
「しかもそのクーラーボックスがバイト先にあるやつなんですよねー。悪夢ですよ悪夢｣
「お前はどんだけバイトに行きたくないんだ！｣
2010.01.10. 快
作品名：リアル夢日記2009 作家名：塩出 快