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宮城野アリス
宮城野アリス
novelistID. 9620
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戻れないあの日の私に、サヨナラを

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12.独白――17才、繰り返す日々の中で――




七つのとき
かくれんぼをしていた
私は鬼で
ずっとみんなを探してた
休み時間
終わりのチャイムが鳴っても

見つからなくて
見つからなくて
必死になって探してた
教室に戻ったら
隠れてたはずの友達が
楽しそうに笑ってた
先生に怒られている私の横で

九つになって
遠い土地に引っ越した私は
必死で友達を作ろうとした
だけど
向けられる視線は冷たくて
柔らかな陽射しは
私のものではなかった

十三のころ
中学にあがって
新しい生活が始まった
でも
クラスはめちゃくちゃだった
みんな自分勝手で
みん自分自身が可愛くて
誰も視線を合わせようとはしなかった

十七の今
高校生になって
大人に近づくほどに
裏切られることにも疲れていた
ここから
私は何処へ行けばいいのだろう
何処へ行くのだろう
繰り返す日々の中で
ずっと問い続けている