小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

私はお腹を他人に貸しています

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

 今の私にとっては、小さな命を金銭でやり取りしている、という残酷な考えしか浮かばなかった。あの赤ん坊は幸せに育ててもらえるだろうか。

 *

 心配は確信になって帰ってきた。
 その男の子は才能がなく、お金持ちの父親の会社を告げるような見込みがなく、父親は優秀な養子をとって、のちに生まれた自分の娘と結婚させた。実子(代理母出産の場合、実施とは呼べないのだが)はそのためにぐれて、薬物中毒にはまり、やがて、人を数人殺して死刑となったという。

 母親はどんな時も私のことをかわいがってくれた。しかし、彼の両親は彼のことをのけものにした。血までつながっているというのにである。

 私は、あの日から、再び代理母出産をすることはなかった。