忍び
1
時は、xxxx年・・・・
「親方様、どうなさいましたか」
「グフッやられた」
「何奴が、何奴でございますか親方・・・・様・・」
この頃、時すでに遅く、駆けつけた忍びだったが、瀕死だった忍びの頭領はたった一言を残し
帰らぬ人に
「おっ親方様〜」
2
信念の、成せる技か、時間と、時空を彷徨いながらも、無事、見事敵を、探し当てる忍びだったが・・・・
(現代)
「五郎丸ついに見つけたぞ」
メモを、取り出し、住所と住まいを、確認する忍び。
「積年の恨みはらすべく、いざっまいる」
玄関の前、立つ忍び、懐には、小刀を忍ばせている。
そして、緊張しながらインターホンを、押す忍び・・・・
「ピンポーン」
そして、ドアが開くと、同時に、忍びが詰め寄る。
「五郎丸、覚悟・・・」
ドアを、開いたのは、素朴な、少女。
「かっかわいい」
3
「今度こそいざ」
意を決し挑む忍び。
「ドンドンドン」
玄関を、叩く忍び。
ドアが、開くと少年が・・・
「・・・」
一向に、両者とも、喋る気配を見せない。
さすがに、耐えきれなくなった、忍びが、
口火を切った。
「どうした」
と忍びが、少年に、問うと・・・
「・・・・」
忍びの問い掛けに、答える様子はなかった
しかし、その代わりではないが、少年が、
腕を使った、動作をしだした。
とそこで忍びは、有る事に気づく。
「手話か・・・」
4
(自転車編)
「あっ、倒れる」
買い物帰りの、忍びは、町の人の声を耳にする。
「イカン」
軽い身のこなしの、忍びは、ドミノ倒しに
なった自転車から、間一髪で、親子二人を、救う。
すると周りからは、忍びを、称える拍手が聞こえてきた。
「いやはや」
5 (休日)
「トントントン」
まな板を、巧みに使い、ものの見事に、野菜を、切り刻む忍び。
「ドン、ドンドン」
玄関の方から、音がする。
「忍びさん、いますか、佐藤です」
「あっいかん、おとなりさんだ」
「ガチャ」
「ああいた、忍びさん、お届けものですよ」
荷物を受け取る、忍び。
「ああいつもすいません」
とそこに、お隣の佐藤が、忍びのエプロン姿に気付く。
「忍びさん、料理は、お得意?」
忍びは、満更でもないようすで・・・
「料理ですか、まあ作らない方では、ないですけど」
「じゃ、良かったら、今度、お料理教室が
あるのでぜひ」
「それでは、お言葉に甘えて」
(一週間後)
「しまったな、つい約束してしまった」
料理教室にて・・・
「あらやだ、忍びさん見事だわ包丁」
主婦達の、視線は、忍びに注がれた。
「いやはや」
そして無事何事もなく、事を、終え家に着いた、忍びは、今日の事を、一人、振り返り反省していた。
「なんとも、忍びともあろう者が・・・」
「佐々木の奥さんだったかいい人だった」
人の優しさに触れた、忍びだった。