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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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しあわせのふわふわパン

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「あ、君は。パンをつまみ食いしたね。焼ききたてを人間が食べてはいけないんだよ」
「ご、ごめんなさーい」
 ミルちゃんのからだはかってにふわふわ、あっちこっちにいって、とうとうまどからとびだしてしまいました。
「たいへんだ。このままでは宇宙までいってしまう」
 おじさんは背中のはねで飛んできて、ミルちゃんをつかまえようとしてくれましたが、するりとぬけてしまいます。
 そのうち、ミルちゃんはだんだんと下におりてきました。食べたのは二口だったので、すぐに不思議な力は消えたようです。
 ところがうんわるく、雲のはしっこからはみだしてしまい、空からまっさかさまに落ちてしまいました。
 ひゅー……どしーん!
「あいたたたた」
 ベッドからおちて、目がさめるとあさです。
「ゆめだったのかなあ」
と思いながらまどをあけると、ちょうどパン屋さんがやってきました。
「あ、おじさん」
 おじさんは、ミルちゃんにウインクしながら人さし指で、しいっとないしょのあいずをしました。