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インフィニティー

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「インフィニティー」

 何もかも、私の頭に入っていたものが、忘れて行くに連れて束に成り、列に成り、一同に寄せ集まって途轍もない速さで、まるで電車のように、駆け抜けていった。
 通り過ぎた瞬間、私が見たものは通過して行くのは私で、此処にいるのも私だった。
 何故だか、出会った記憶を思い出すのはこれが最初で最後と決めているしきっとそう思える不思議さ。
 不意に徒、往生際悪く通り過ぎて行く私を思い出すとしたら、過ぎ去った悲しみに溢れ
後ろ髪を引かれる位の名残惜しさに悔み心は呑みこまれてしまうだろう。
 これは私に課せられた宿命なんだそう、これは、私の旅。
 私以外は私を知らない、だから当然私自身
が知らなければ誰も私を知らないと同じ。
 そんな事より私は本当の私を知らない。
 例えばこの何かで汚染された考えを捨てればいいのか?
 処で純真無垢は徒の白痴だろうか?
 私は言葉を失った、今はそう思う事にした
 さあ、始めないと、見つけに行こう、今からなら、まだ遅くない。
 気付き築き上げる事こそすべてなのだから
 一足りなければ、十見つけて、十で足りなければ一つにする。
 飽くなき、私への活性。
 生まれてから初めて意識する生への目覚め
 生き死にが、絶えず繰り返され進化へと無限に繰り返し、私は一つの星に成ったのだ。
 生きながらに、下を向き、落ちる場所を探すのはよそう。
 止まった場所が最後の終着点にした。
 他から見ればどれも作り話なのだろう。
 自ら題材を探すのも、もうよそうと思う。
 私は知らぬ間に誰かに左右されていた。
 何かを避けるために追いやられていたのだ
 愚かに私は、自らを傀儡とし、自作自演の
一人芝居を永遠としていた。
 今すべてを開放する。
 きっと私は何彼構わず無邪気で前しか見ていないのだと思う。
 この衝動がこの感動が今私を動かす原動力
なんだ。
 ほらほら、初めてだよ、こんな事が、起こるなんて。
 私の知らない私が沢山、結び付いて行く。
 私の知らない、私達が私に向かって、私を
作るために。
 私達が呼びかけている。
 何にも無くないよ、これも有る、あれも有る。
 私は今十いる、無敵でしょ。
作品名:インフィニティー 作家名:ハンソロ