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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』
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バトンを繋ごうRPG 『勇者の旅立ち』[小説コミュニティ]

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勇者ノベリットの冒険

かざぐるま}
かざぐるま
勇者は村を出た。装備も魔法もまだ持っていない。とりあえず北の森に向かってノベリットは歩き出した。そこに突然!!
2013-07-11 19:30:04

コメント (190)

匿川 名  2019-05-26 23:33
『ク』というのがそれに最も近かった。

ノベリットが『そこ』を向いていたのは偶然に過ぎない。
世界を覆いつくしたのは『光の触手』であり、
邪悪な意思であり、
蠢きであり、
『死』そのものであることは、
『それ』に触れ、
見ただけで一目に、
圧倒的に、

有無を言わさず理解させきるだけの圧力と迫力があった。

『ク』とはノベリットが聞いた音のことで、
目の前で折れ腹を抱える『マナ』の姿で、
彼女の身体を貫く緑の閃光に前後して『ぷしゅっ』とほとばしる血煙の姿で、
それはきっと透明を極めた憎悪の姿で、圧倒的な絶望の具現で、発せられたノベリットそのひとの呟きでもあった。

前のめりに倒れるマナの横で、カナが絶叫していた。
そのカナの頭部を『ク』が襲った。
僅かなひとときに響いた『ク』という音が側頭部を斜めに貫き、ガクンと頭蓋を揺らしたかと思ったら、カナは膝からくたくたと崩れるように倒れた。

匿川 名  2019-04-26 00:05
※業務連絡※

かざぐるまさ~ん!
最終投稿から5年が経過です!
もうここを見ていないのかなあ・・・。
終わらない物語は切ないので、そろそろ巻いちゃいますよ?

匿川 名  2019-04-25 23:56
死ね、死ね、死ね。
去ね(いね)、去ね、去ね。

汝よ、去ぬれば灰燼と帰せろよ。
もう我は容赦などは忘れた。
雷の轟きの彼方で焦がれ焼き尽くせよ、其の身を。
至る所で悔恨をまき散らし、永久の闇へとその魂を浮かべるがいい。

我が皇は衰え、畜生と化し、なお我を蔑む。
蔑み顧みず、至ろうとせず、
永久(とこしえ)に見下すためだけに、我の在り方を認めすらしない。

皇よ、皇よ、なぜに其方はそこまで横暴で傲慢なのか。
我の声が、今としては圧倒的に強大で、
汝の識るあらゆる世界を凌駕するこの我を、
万象を超えて佇むばかりの我を、
柳の影もかくやとばかりに顧みず、
忘我の果てでもあるまいに、
堕落と惰性と緩い朋とに囲まれる幻想の中で、
糞のような悪臭と嫌悪の中で、

浸り、浸かり、ただ漫と只管に溺れているのではないのか?

死ね、死ね、死ね。
去ね、去ね、去ね。

汝よ、彼方へ向け動けよ。
彼方へこそ向かい振り返るなよ。
我はもう汝を忘れることとした。
帳の降りた永久の夜の闇に、哀切を喚きながら彷徨うがいい。
彼方へこそ歩めよ。
盲いた灰色の瞳の中に、浮かぶはずも無い涙を晒して。


我が皇。

我が皇。


ああ、皇帝(カイザー)

我はもう汝を待つことは、金輪際有り得は――――しない。

匿川 名  2019-02-06 23:54
「あれは何だろう」
ノベリットはぽつりと呟いた。
一同が見るのはノベリットの視線の先、広がる大空の中の深緑色をした『しみ』の方だ。
それは日頃空を閉める蒼でもなく、鈍色の湿り気をたっぷりと含んだ雲の様でもない。
夜の漆黒でもなければ宵に入る際の燃え尽きる太陽がかざす紅炎でもない。

誰もが言葉を失っていた。
理由は他でもない。
それが常識を外れていて、およそ誰もが生涯で見たことがない異態であったからこそ、胸中にぐすりと燻るのは名指しがたい凶兆の印象と、それに端を発する陽炎のような不安であったからこそ、だ。

広がる深緑の様はある印象を一同に抱かせた。
クウ、とカイザーが犬の喉でうなる。
誰もがそこに押しつぶされそうな黒い不快を覚える。
それはそもそも『カイザー』が発すべき声音でも無ければ、誰もが聞くとは思っていなかった弱音のように響き、耳孔の深奥に届いたからだ。

漠然とした、しかし逃れようのない不安が心をかきむしるのを止められないまま、そこの誰もが彼方の空を見入った。

何が起きようとしているのか。

――――否、我らはそれを知っている。

逃れようのない、万物の至る極点。

その緑はそれを象徴している。

見ただけでそうと分かるのは、それが言葉や観念を超えた単純な真実だからだ。

それは『影』などでは無い。

『見えざる手』でもなければ『触れようとする概念』でもない。

例えば、こうした物事であり事象であるのだろう。

『死』という存在は、万物に等しく訪れて、

だからこそ、

彼らに対しても、一切の容赦が無くて―――

ノベリットがその不安について、
自らの内に折り合いを付けるために、
無理矢理に『名前を付そう』とし、
眼差しを強く、睨み返すそれに切り替えようとしたとき、

その『不安それそのもの』でしか無い緑は、

爆発的に広がり、一瞬で彼らを包み込み、世界を


   完全なまでに、包括的に、支配した。

匿川 名  2019-01-25 23:46

世界を『紡ぐ』のは何であるのか。
その問いに立ち返るなら、『人』と答えるべきなのだろう。
あらゆる命に意思があるなら、あるいは、
あらゆる存在に意思があるなら、
その観測する数多の事象は、ただそこに在るだけなのに、意味を見出そうとするものは、万物において『人』のみに過ぎないからだ。

故に人は紡ぐ。
他者と己の物語を。
故に人は問う。
他者と自分の均衡とその差異を。
故に人は問う。
己が何者であり何を為すべくしてそこに在るのかを。
故に人は問い、墜ちていく。
答えのない虚数の中に自らの価値を、意味を求めて、

其処に答えなどありはせず、それが故に、無間とも等しい己が内側の深い深い穴へと只管に落ちて征き。

そして、果てなく落下しつつ、なお人は問う。

『私はなぜ、そこに在るのか』と。

ならば、私は答えよう。
虚無であると応じるのはあまりに容易いので、
ただのひと言により、
刻んでしまおうと、

詰まりは、
それが、

「おこがましい問いであるとなぜ気がつけないのか」と。

足掻き、足掻き、藻掻いて藻掻く。
薄々気がついているはずの自らの存在意義を認めたくないばかりに。
盲(めしい)ているのではなく、見ないでいるのは、己が瞼を閉じている為なのに、
頑ななほどにそれを認めず、拒み、
譫言のように繰り出される言葉の羅列こそが、

そう、お前が紡ぐ世界の在り方で、
人の為す『業』そのものの、
高熱に浮かされるような、
陽炎のごとくに棚引き揺らめく儚い呟きこそが、

お前と、お前を取り巻く世界のすべてであり、

此処に在る遍く世界の法則であり、途であり、

果ての冷たさを抱え込んだ、

『記録そのもの』であるのだと、
いまこそ、
――汝は識るべきなのだ。

匿川 名  2019-01-13 10:55
すると、禿頭の男の指先にすうっとトンボが一匹降りてきた!
一同は目を丸くしてその様子を見ている!
「とまあ、これが私の特技でねえ。私が指を立てるとトンボが飛んできて、そこに止まるという秘術さ。
・・・ちなみに今までの人生で、何の役にも立ったことはありません」
男のその独白に一同は『ズコーッ!』と、今時珍しい古典的擬音とともに盛大にずっこけた!
「ところで、ここ数年のお話の進まなさって言ったら『ベル○ルク』並みね・・・」
とアニエスがメタな発言をした!
「しっ!ファンタジーと言うだけしか共通点がないのに、あんな名作と比べるとはおこがましいにもほどがある!ベ○リットにされるぞ!」
慌てたノベリットがフォローにならないフォローを繰り出した!
「わんわんわおーん(マナ、とりあえずサービスカットで間と読者をつなげ!)」
カイザーまでノッて来ると収拾が付かなくなるんじゃない?!
「う、うふーん!」
カイザーの押しで、何となくノリで身体をくねらせているが、マナ!小説ではセクシーポーズは見えないしよく分からないぞ?!?!
そんな一同の様子に深いため息をつきながらカナが頭を垂れている!

その時!

「――あれは何?」

ふと我に返ったマナがそう呟いて、東の空を指さした。
場の一同が視線をそちらに向ける。
すると、そこにあったものは、


エメラルドに似た深い緑色をした『しみ』だった。
稜線に接する空の端に、
例えば絵具の乾かぬ水彩画に、誤って落とした水下を帯びた別の絵具のように、
青い空のただ中に浮き、にじみ、そして、

―――緩やかに、実に緩やかにではあるが、それは確実に広がりつつあった。

匿川 名  2018-02-08 09:40
「祝!放置一年!」
禿頭の男が相当唐突に天に向け絶叫した!
「まあ、それはさておき」
ノベリットはそう呟いて軽く咳払いした!
「わんわんわおーん(さておいて良いのか?)」
カイザーはそうぼやいているが、まあ、この際どうでも良いような気がしないでもないので、禿頭の男は話を続けるべくふうと一度息をつき場を見渡した!
「で、延べ川松左衛門ですが、伝説のシリアルキラーです」
「んえ?!」
アニエスがピーナツを喉に詰めた在りし日のサ○エさんのような顔で目を白黒させた!
「シリアル・・・キラー?」
急に真面目な顔になったノベリットが男の顔をのぞき込んだ!
「そのようで・・・合い言葉は『一日一殺』。連続記録は殺し始めから今まで途絶えたことがないとか?それで、その奴めが最近狙っている獲物がいるそうなのでねえ」
「それは・・・物騒ですね」
カナが眉をひそめてそう呟いた!
「あんたがそれを言うかい」
と、小声でマナが独りごちた!
「それで、延べ川松左衛門は誰を狙っているのかな?」
自分から話題が逸れたノベリットは気持ちウキウキでそう尋ねた!
すると、
すっと男の手が人差し指を立てて、まっすぐ前に向かった!
その指先にいるのは・・・ノベリット!
「んえ?!」
ま、まさか何となくお命まで狙われちゃってるの?!

匿川 名  2017-02-08 00:11
「『延べ川松左衛門』・・・奴か、奴なのか?!」
そう呟いたのは、連載がここに至るまでまったく影も形も見たこともなく、唐突に現れた禿頭のおっさんだった!!
「あ、あなたは?!」
ノベリットが何かに心底ホッとしたように呼びかけると、その禿頭の男は
「ふふふ・・・私は延べ川松左衛門を仇敵として追う男・・・」
なあんてかっこ良くニヒルに言っちゃうんじゃない!
「わんわんわお?・・・(およそ五ヶ月ぶりの更新がこんなテキトーな展開で良いのか?)」
なんてカイザーは呟いてるが、知ったこっちゃないのです!
「しかし、なんだか和風な名前ですね」
とアニエスが鼻をほじりながら呟いた!
・・・て、キャラがやや崩壊しているが、流石にこの放置期間の長さから少しやる気を失っているのか?!
「ま・・・まあ、ともかく!手がかりが出来たじゃないか!で!?その延べ川松左衛門とか言うお方、いや、野郎は何者なのでございますか?!?!」
ノベリットは『ここが狙い目』と言わんばかりに食いついてくる!!
しかし、禿頭の男は自分の頭をなでなでしながら不適に微笑むばかりで、続く言葉を発しようとしない!
なぜだ!一体なぜなんだ?!?!?!

匿川 名  2016-09-21 22:51
「オレ・・・彼女いない歴・イコール・年齢だから!」

最終更新から四ヶ月、ノベリットの絶叫が辺りに響いた!
しん、と一同が静まりかえった!

「・・・なんだよ・・・な、なんだって言うんだ!どうして誰も目を合わそうとしない!!」

「や・・・あの・・・その」

アニエスはそう言って顔を伏せたままだ!
マナは横を向いている!
カイザーに至っては何とも言えない感じで俯くばかりだ!
どうするノベリット!
自分は全く悪くないのに、何だか非常に気まずいぞ!?!?

「でも・・・でも!だとすると、ここに書かれているヒトは一体・・・?!」

混乱しながらマナが呟いた!
すると、そこで誰もが予想しなかったことに、一同の背後から!

匿川 名  2016-05-08 21:03
「・・・心当たりがまるで無いっす・・・」
ノベリットは戸惑うように呟いた!
「そんなのウソ!だって、姉の手紙があるんです!これがそうです!」
マナはそう言って懐からボロボロになった羊皮紙を取り出した!
文字は掠れて読みにくいが、まだいくらか判読できそうだぞ!
「どれどれ」
そう言ってアニエスはマナから羊皮紙を受け取り、破れないように気をつけながら広げた!
場の一同が『どれどれ』とのぞき込む!

「ええと・・・読みにくいな。
 『前略お父様お母・・・様、私は元気です。ところでSTA・・・細胞は・・・・ありまぁ・・・』」
「その辺は飛ばそう」
ノベリットのひと言で、何となく気になるようなならないような冒頭の読みにくい場所はあっさりと読み飛ばされた!
「・・・念願叶って・・・魔法使い様と会うことが・・・出来て・・・ともに働く・・・私はついに本来の女性の姿に・・・ところで、今私にはお付き合いをしているフィアンセが・・・名前は・・・」
悪戦苦闘しながらアニエスが読み進めるのを、一同は固唾をのんで見守った!

「その方の名前は・・・

   『ノベ・・・ット』・・・!」

「『ノベリット』です!」

掠れた字を拾いながら読むアニエスに向かって、マナが激しい口調でそう断言した!
一同の目が、ノベリットにじとっと注がれる!
「そ、そんな!ウソだ!無実だっ!!!!だ・・・だって!だって!」
震える声でノベリットは取り乱しながらわめいた!
そして、こんな風に叫んだ!

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