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てっしゅう
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「美那子」 初体験 三話

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部屋に戻った秀一郎は高鳴る鼓動を押さえてもなお勃起が収まらなかった。
脳裏に美那子の、というか女の裸が焼き付いていたからだ。
暫く待って妹が入ってこないと判断すると、自然と右手が自分の最高にカタくなっている部分を握って動かし始めた。

妹の裸で抑えきれない性欲を満たそうとしている自分に恥ずかしさというか、自分が美那子に厳しく言っていることと反対の行動をしている情けなさが襲ってきたが、右手に刺激された一番敏感な部分が終わりを告げる命令を脳に送っていた。

「うっ」という声と共に、床にこぼれた白い液体はこれまでにないほど遠くへ飛んでいた。慌ててティシュを取りにいって自分のこぼしたものを拭いていた。
秀一郎は考えた。自分はこうやってスッキリさせることが出来るが、妹はどうするんだろうかという事をだ。
まさか部屋で自らの指で刺激しているのだろうかと気になった。

自分の部屋をそっと出て妹の部屋を覗きにいった秀一郎は意外な光景を見ることになった。
ノックをして中に入ると、きちんと服を着替えて、机に向かって座って何か本を読んでいたからだ。

「勉強しているのか?」

「ううん、小説を読んでいるの。静子に読んだらって貰ったから」

「へえ~なんの小説なんだ?」

「恋愛小説」

「そうか、さっきは恥ずかしい思いをさせて悪かったな」

「お兄ちゃんが悪いんじゃないよ。美那子が悪いの。どうかしていたと思う」

「なら、いいんだけど。なあ、智之と付き合いたいのか?」

「ええ?本気にしていたの、さっき言った言葉を?」

「そういうわけじゃないけど、気になったから聞いたんだよ」

「正直お母さんにも話したんだけど、よくわからない。好きになれればいいけど、歳が離れすぎているから会話が成り立たないって思えるし、直ぐに変なことされそうにも思えるし、お兄ちゃんだったから思い切れたけど、他の人だと気持ち悪いってきっと思う」

「気持ち悪いか、それも智之が可哀想だな。同じぐらいの年ならあまりそんなこと気にならずに友達として仲良く出来そうだと思うけど、そういう男の子は見当たらないのか?」