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逆行物語 裏六部 ~それぞれの想い~

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ヴェローニカ~穏やかな生活~



 執務より完全に退いてから、私はゆったりとベーゼヴァンスと過ごしております。珠に派閥の皆から相談の様な報告はありますが、特に問題が起こっている印象はありません。
 ヴィルフリートが驚く程、優秀になっている等、随分フェルディナンドが頑張ってくれている事が分かります。
 ジルヴェスターは生さぬ仲でありながら、新たな娘に愛情を持って接している様です。情が厚くも、執政からそれが理解され難いあの子の特徴にマイン、いえ、ローゼマインは気付いてくれたのでしょう。
 積極的に愛情を返している事が報告から読み取れます。ジルヴェスターはさぞかし可愛がっているでしょう。
 領地を発展させる産業も素晴らしいものですが、既に引退している身ですから、そちらについての見識は、只、受け止めるだけにしております。
 手元にはジルヴェスターとフェルディナンドの恋物語がございます。報告によると、フェルディナンドのジルヴェスターに対する距離感が変、と言うもので、どう対処するべきか、と言う相談もありますが…、これはフロレンツィアのものでしょう。
 私達は対立していましたから、自身からの相談である事は隠している様ですが、こう言うものはまだまだと言わざるを得ませんわね。女の直感、と言うのもありますけど。
 フロレンツィアの目で見て、明らかになると言う事は、それだけフェルディナンドの行動が変なのでしょうけど、要は大切な家族、と言う感情を隠していないのでしょう。
 本来、貴族は感情を隠す事を美徳としますし、当たり前の慣習ではありますが、基本を忠実に守るだけでは解決出来ない例外は山程あります。
 どの様な理由があったとしても、アウブであるジルヴェスターがフェルディナンドを神殿入りさせた事実がある以上、足を引っ張りたい者が悪評として、情報をばら蒔くのは充分に考えられます。
 フェルディナンドがジルヴェスターの補佐する以上、その様な悪評は邪魔にしかなりません。その隙を無くす策として、効率が良いでしょう。
 そしてその策は、ジルヴェスターへの恋情が完全に無くなった故に、実行出来る策であると思います。
 無自覚であれど、片恋相手にそう簡単に、そう言う行為が出来る様な性格ではありませんからね、フェルディナンドは。だからこそ、安心出来るのです。
 これらの事をフロレンツィアに教える積もりはありません。この様な情報、フェルディナンドの気持ちに全く気付かなかった彼女に、今更与えても無意味処か、害になるかも知れませんからね。
 ジルヴェスターの執政にも悪影響を及ぼすかも知れませんし、フロレンツィアにはグリュックリテートの加護がある事を祈る事に留めましょう。