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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「熟女アンドロイドの恋」 第二十三話

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長い夜が明けて、エイブラハムはことさらに内藤と梓の出会いがこんな事態を招いたことを悔やんだ。
内藤が85年の墜落事故隠ぺいの闇組織に拘留されたときの態度を見くびっていた感がある。
梓を手の内にしたことで油断をしたわけではないが、命の危険が大きな担保にならなかったことは意外ではあった。

日本人は人質には弱いと聞いていたが、内藤は自分も一緒に死ぬと豪語した。
監視していた組織の人間が同じ日本人ならと言われてややひるんだことも残念に感じていた。
もはやアメリカとニューイスラエルは譲れないところに来ている。
故意に墜落させた原因があるという事は、日本から宣戦布告されても世界中が反対しないような大事に映る。

エイブラハムの抱える悩みは、真相を知らない自国の国王やアラビア国王に内藤と梓が真実を全部話すであろうことだ。
そして、国家安定のためアメリカと日本の味方をする態度をとった時に、内藤からアンドロイド計画への協力が得られなくなることも危惧する。
ストリーツカとの約束で完成した製品に対する所有権は内藤のものではないとなってはいるが、開発者の反対にあえばそれも絶対の保証ではなくなる。

機密事項だらけのアンドロイド人型ロボットは十分な実験を経た上での完成まで、どこにも持ちださせないものではあっても、最後の詰めで内藤が拒否するような事態になってはすべての計画は終わってしまう。そこはストリーツカも十分理解しているだろうし、そうならないような対応をしているだろう。

日本大使館からの返事はいましばらく時間がかかると言うので、ストリーツカに案内されてエイブラハムは内藤たちのところへやって来た。

「内藤さん、梓さん、お久しぶりです。研究の成果を見に来たんです。今日は楽しみですよ」

「エイブラハムさん、まだ完成には至っていませんが、その成果に驚かれると思いますよ。まずは完成まじかのAD-2を見てください」

内藤はそう言うと、地下の研究室へ案内した。
そこには数体の見た目が違う人型ロボットが並べられていた。
その出来栄えの良さにエイブラハムは目を見張った。

「これは素晴らしい!衣装を着せたら遠目で見ると人間に見えますよ」

「確かにそんな感じだね。並行して軍事用じゃない民間用も開発しているんです。梓が女性も作って欲しいと言うものですから」

「それは別の意味で興味がありますね」

「あら?エイブラハムさんって・・・そういう方だったのかしら?ハハハ~」